2019/06/10

真っ赤な果実

 

 ここはもり奥深おくふかくにある『喜鈴那大学きれいなだいがく

 たくさんの意識高いしきたか系動物けいどうぶつたちが、もりをきれいにするため勉強べんきょうをしています。

 今日きょう研究室けんきゅうしつ動物どうぶつたちがやってきました。

 

「これ、なんの植物しょくぶつだろう。たことない」

 

 はじめにはいってきた、リスくんがいました。

 どうやらつくえうえに、見慣みなれない植物しょくぶつがあるようです。

 

真っ赤まっかだね。きっとリンゴだ!」

「あはは、リスくんはバカなの? リンゴはになるからちがうよ」

「これは草本そうほんえるから、多分たぶんイチゴの一種いっしゅだよ」

 

 あとからたウサギくんが、リスくんをバカにしてわらいました。

 となりでタヌキちゃんが分析ぶんせきしています。

 草本そうほんとはくさむずかしいかたです。

 

「タヌキちゃんも頭悪あたまわるいなぁ、イチゴはたねそとにあるだろ?」

「これにはたね見当みあたらない。やっぱり、リンゴじゃないかな」

 

 ウサギくんがあきれたこえいました。

 同意どういしたリスくんが、もう一度いちどリンゴあんてます。

 

「だから、リンゴはだって? ればわかるでしょ? 二人ふたりともこの研究けんきゅうわないんじゃない?」

 

 リスくんとタヌキちゃんはだまんでしまいました。

 そこにクマ先生せんせいがやってきました。

 

「おや? みんな、どうしたんだい?」

「あ、クマ先生せんせい。これってなんですか?」

 

 リスくんが、いてある植物しょくぶつゆびさしてきました。

 

「これかい? これはトマトだよ」

「やっぱり! ぼくはそうじゃないかなっておもってたんだ」

「おぉ、さすがウサギくん。このもりにはない植物しょくぶつなのによくってたね」

勉強べんきょうしてますから。それに先生せんせん指導しどうのおかげです」

 

 クマ先生せんせいこたえると、ウサギくんは得意とくいげにいました。

 クマ先生せんせいはウサギくんをめました。

 

 

 

 つぎ、リスくんとタヌキちゃんは研究室けんきゅうしつませんでした。

 クマ先生せんせいがいきなり研究けんきゅうめた二人ふたりのことを、自分勝手じぶんかってだとおこりました。

 

「まったく、これだから最近さいきんわかいもんは。まぁ、ウサギくんがるなら大丈夫だいじょうぶだな」

 

 そうって、クマ先生せんせいはウサギくんにリポートの清書せいしょたのみました。

 トマトがこのもりにどういった影響えいきょうあたえるか、研究けんきゅうした内容ないようをパソコンに入力にゅうりょくしてもらうためです。

 ウサギくんは、クマ先生せんせいからいろいろな資料しりょうりました。

 そのなかにはクマ先生せんせいがおこなった貴重きちょう実験結果じっけんけっかもあります。

 

「わかりました! ぼくにまかせてください!」

 

 ウサギくんは自信満々じしんまんまんいました。

 

 

 

 

 つぎ、ウサギくんは大学だいがくませんでした。

 クマ先生せんせい実験じっけん資料しりょうもなくなっていました。

 

 おわり

 

 


あとがき

 内容は全部想像です。

 どうだろう? ちゃんと童話になってるかな?

 童話っぽくなるようにルビ振りまくって、難しい言い回しはできるだけ避けたんだけど、雰囲気出たかな?

 どうでもいい事だけどトマトのキーワードは二回目だね。

 三回やって二回出てくるってのは多いのかな?

 わからんけど。

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